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2017 1/20 20:42 更新

〔蔵体験レポ〕喜多方 酒造り講座 第1回目①

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福島県喜多方で開催されている「知的のんべえ酒造り講座」なるものに通い始めました。
喜多方市中央公民会が主催するもので、市内蔵元7社の協力により、「酒造り」を学ぶというもの。
今年でナント21回目の開催!素晴らしい継続力ですよね。

私が参加したのは大和川酒造店さん
これから2月下旬まで、計4回通うことになります。(蔵元さんによって通う回数やタイムスケジュールが異なります。)

初回の1月14日は、午前中全体の開講式が開かれましたが、大寒波の影響で東北地方は大荒れ。。。
日の出前に車で仙台を出発し、途中雪道にめげながらも何とか定刻通り喜多方に到着。
到着した時は 良かったぁぁぁ。。と心底思えました。

開講式・オリエンテーションを終了し、午後からはそれぞれ蔵元毎に分かれ実習に入ります。

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大和川酒造店 到着。喜多方の蔵の中でも、寛政2年(1970)創業の老舗蔵です。
「弥右衛門」で知られる蔵元である一方、自社田やそば畑も保有し「農」にも力を入れており、平成19年には農業法人「大和川ファーム」を立ち上げています。
WEBはコチラ

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仕込みを担っているのはこちらの「飯豊蔵」。
平成2年に完成した新工場で、旧蔵の方は現在、「大和川酒造北方風土館」として一般客が見学できるよう開放されています。

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早速、受講生の実習開始!
最初のミッションは米の洗米。この日はウッドソンMJP(酒造用ジェット気泡洗米機)を使い、計160kgの洗米作業です。
ジェット気泡で洗い流し、ヌカなどの汚れを排出。さらにジェットで流送するので、米が割れにくく、特に大吟醸や吟醸などの高精米の酒米には有効とのこと。
宮城の蔵元でもお見かけすることが多い機械ですよね。

担当に分かれ、バルブを開けて水を流し入れながら米を投入 → ストップウォッチで時間通り計測しながら、ジェット水量で洗米 → 下部に袋をセットし、水切り。

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数十秒間シャワーをかけて洗い流す。

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タライに漬け、時間通り浸漬したら引き上げという流れ。

個別の時間は明記しませんが、ここまでの一連の作業をトータル17分半で行います。

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作業台の上には袋分のストップウォッチが準備され、1名がタイムキーパーを担当しましたが、通常の蔵仕事ではこの“洗ってから引き上げる”までをたった一人で行うそうです。
さすがはプロ。

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適宜時間を置いたら、水分量を計測。
10kgだった米が水分を吸収し、3割程度(この日は32%)増えていればOKとのこと。

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最終的にはこのような形で置かれ、一度天地返しをし、明朝からの「蒸し作業」に備えることになります。

初日の実習で強く感じたのは、とにかく水を使う量がハンパないっ!!!ということ。
“酒造用水は総米重量のおよそ50倍”と言われ、頭の中では理解しているつもりでしたが、実際に体験してみると、かなり大量!!
大和川酒造店の場合、飯豊連峰の伏流水を地下50メートルからポンプで汲み上げているそうで、水を惜しまず潤沢に使えるこの環境は恵まれているなと感じました。

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初日 各蔵で実習を終えた参加者は、再び開校式を行った会場へ。
夕方からは講義が行われ、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの鈴木賢二先生より、「福島県産酒の躍進の秘密と酒造原理について」をご講演頂きました。
スライドの画像は硬い内容になっていますが、鈴木先生のお話し…笑いあり涙あり(涙はないか…笑)で面白かったです。

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講話終了後はきき酒会。7蔵による自慢のお酒が並びました。

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にしんの山椒漬けや馬刺し、こづゆなど、会津の郷土料理も勢揃いし、お酒とマッチングできるのも良かったですね~。

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一昨年のバイクツーリング(下記リンク参照)で大変お世話になった「奈良萬」醸造元 夢心酒造の東海林社長
実は昨年、お仕事でもお邪魔させて頂きました。その節はいろいろ お世話になりました。

バイクツーリングで蔵見学
この後 大和川酒造チームは再び蔵に戻り、懇親会(どんだけ飲むんだぁー笑)。
初日は無事終了! 実に濃厚な一日でした。
2日目に続きます。

===関連リンク
日本酒蔵探訪記

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